鍛えればボールが遅く見える?球技に必要な「目」のトレーニングの話

エクササイズ

野球に限らず、目のトレーニングの重要性が明らかになっている昨今、皆さんは「目」って、トレーニングしていますか。

ただ闇雲に目を動かすだけではなかなかトレーニングにはなりづらいものです。

逆により深い知識があれば、効率的に目を鍛え、自分の競技に活かすことができます。

この機会に、「目を鍛える」ことについて、より理解を深めてみてください。

目次

スポーツに使われる目の機能

スポーツに使う目の機能としては、以下の4つがあげられます。

1.動体視力

聞いたことがある人も多いと思いますが、「動くものを追う力」のことです。

特に野球のバッティングなど、ボールを打つときに重要です。

2.眼球運動

その名のとおり、「目を動かす力」のこと。

鍛えていけばより早く目を動かすことができるようになり、状況把握能力が高まります。

3.周辺視

ある一点を見つめたときに、「より広い部分が見える力」です。

眼球運動と同じく、状況把握に役立ちます。

一流のサッカー選手はこの能力が非常に高い傾向にあります。

4.瞬間視

「瞬間的に視覚から情報を得る」ための能力。

一秒の差が命取りになる、ほぼすべてのスポーツで重要となる力です。

技術につながるトレーニングをしよう

目を鍛えるにあたって考えておいてほしいのは、そのトレーニングはスキルアップに効果があるのか?ということです。

ひとことに目を鍛える、といっても、鍛える特性には様々なものがあります。

ボールを打つスポーツであれば動くものを追う力、サッカーやバスケットボールなどコート系のスポーツなら広い範囲を見る力が重要です

自分の競技の種類によって、鍛える目の機能を絞ってトレーニングしていきましょう。

また、競技によってはさらに実戦的なトレーニングを考えることもできます。

たとえば野球のノック。

ボールに数字を書いておいて、捕球して送球するタイミングでボールの数字を宣言する…などのトレーニングがあります。(やる場合は危ないのでノッカーはゆるめに打ってあげてください)

目が鍛えられるのと同時に、ボールを最後まで目で追う感覚が養われますよ。

 

目のトレーニング、実施期間と効果の持続期間

目に限らずですが、トレーニングにはある程度長い期間を持たせてやらなければなりません。

そして一度鍛えきっても、後でサボるとまた元通りになってしまいます。

努力するにしても、できれば効率よくやりたいですよね。

目のトレーニングは、だいたい週に3回位を継続して行えば、3ヶ月後に効果が出てくると言われています。(1日15分程度のトレーニング)

これは最低限のペースで、それ以下のペース、たとえば週1回を半年やっても効果は薄いです

もちろん毎日取り組んでも大丈夫で、それなら3ヶ月を待たずにトレーニングの効果があらわれてくるでしょう。

一旦じっくり目のトレーニングに取り組めば、だいたい3ヶ月くらいは効果が持続します。

この期間を頭に入れて大きな大会前などに照準を合わせておけば、効率よくトレーニングプログラムが組めるでしょう。

目の具体的なトレーニングの方法

目のトレーニングについての概要はわかってもらえたと思うので、具体的なトレーニング方法を少し紹介します。

1.眼球運動のトレーニング

スポーツ全般に必要となる眼球運動のトレーニングです。

左右の親指を立て、腕を肩幅に広げます。

「前にならえ」のような状態です。

その状態で、顔を動かさず、目だけで左右の爪に交互に注目します。

ヨコの眼球運動の他にも、手を上下にすれば上下の、斜めにすれば斜めの眼球運動のトレーニングができます。

慣れてきたら、だんだん手の幅を広げていきましょう!

2.周辺視のトレーニング

周辺視のトレーニングにはジャグリングが効果的です。

ジャグリングといってもただのジャグリングではなく、視線を前にしたままジャグリングします。

ジャグリングがむずかしいという方は、ただ上に軽く投げ、それをキャッチするだけでも効果があります。

その時も、もちろん顔と目は前を向いたまま。

ボールは手のひらサイズのものなら何でもオッケーですが、柔らかいものをおすすめします。

3.瞬間視のトレーニング

本や雑誌を用意します。

できれば内容をよく知らないものが望ましいです。

本を一瞬(一秒ほど)だけ開きます。

閉じたら、それをできるだけ思いだし、イメージしてみます。

一度にすべて記憶する必要はないので、一瞬の間にできるだけたくさんの内容を見るようにしてみましょう。


 

一般的なウエイトトレーニングなどと同じように、大事なのは続けるということ。

人間のカラダは一朝一夕には変わりませんが、一度変わればあなたに新たな可能性を見せてくれるはずです。

今回紹介した目のトレーニングは特殊な道具や知識をあまり必要としませんので、続けるのは簡単な部類だと思います。

ぜひ、頑張って続けてみてくださいね。

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